目のトラブル&お悩み情報

症状

ゴロゴロ、チクチクなど異物感がある、充血する、涙が出る

疑われる眼障害

レンズをつけている間やはずしているのに症状がある場合は、角膜に障害がある可能性があります。とくに、レンズをつけていてもはずしていてもゴロゴロするという場合は、角膜が深く傷ついている疑いがあります。すぐに眼科医に相談しましょう。そのほか、巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)やドライアイといった眼障害が原因として考えられます。

点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)

点状表層角膜症

点状表層角膜症は、角膜の一番上にある上皮層の細胞が、数個から数10個単位で脱落してしまっている状態。いわば角膜の「スリキズ」です。酸素不足やレンズと角膜のまさつなどが原因で起こります。ほとんどの場合、自覚症状はありませんが、悪化すると角膜上皮の深い層まで脱落する「角膜上皮びらん」になってしまいます。

角膜図

※イメージ図

角膜上皮びらん(かくまくじょうひびらん)

角膜上皮びらん

角膜上皮がはがれた状態(=びらん)。「点状表層角膜症」が悪化して発症する場合や、コンタクトレンズによる機械的な障害などが原因で生じる場合があります。また、「角膜浮腫」などほかの病気と合併することもあります。軽症では主に、異物感や目がしみるなどの症状があります。重症では激しい目の痛みや充血が起こり、まぶたが腫れることがあります。放置しておくと、「角膜浸潤」や「角膜潰瘍」にまで悪化してしまいます。

角膜浸潤(かくまくしんじゅん)

角膜浸潤

角膜にキズが生じ、角膜上皮と実質に炎症を起こしている状態。悪化すると、角膜上皮の一部がなくなり、もっと深い層までダメージが進んで「角膜潰瘍」になります。 通常、はげしい痛みや充血を伴いますが、ソフトコンタクトレンズでは自覚症状がない場合もあります。また、ソフトコンタクトレンズの場合、角膜上皮にキズがついても痛みが抑えられることがあるので要注意!知らないうちにキズが悪化し、「角膜潰瘍」になってしまうこともあります。

角膜潰瘍(かくまくかいよう)

角膜潰瘍

「角膜浸潤」がより悪化し、深いキズが角膜上皮から実質にまで進行してしまい、実質の一部が欠損した状態。激しい痛みや充血を伴います。角膜の上皮や実質の一部がはがれ落ちたりキズついたりすると、目のバリア機能が低下して、細菌やカビ、アカントアメーバに感染しやすくなってしまいます。感染症が起こると潰瘍がさらに悪化し、ときには失明の危険もあります。感染を伴った角膜潰瘍の多くは、ソフトコンタクトレンズ装用者にみられます。レンズケアで重要な“消毒”の過程が正しく行われていないために感染を起こし、角膜潰瘍を悪化させてしまうのです。

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