special 2 講演「カラーコンタクトレンズの基礎知識と安全性」聖マリアンナ医科大学 眼科学教室講師 松澤亜紀子先生

発表会では、眼科医 松澤亜紀子先生による「カラーコンタクトレンズの基礎知識と安全性」の講演が行われました。

カラーコンタクトレンズによる眼障害には、大きく2つの原因があると松澤先生は言います。一つは、低含水(低酸素透過性)、色素の凸凹や露出といった、レンズ製品自体に問題がある場合。そしてもう一つは、レンズの使用、装用の方法に問題がある場合です。

低含水のレンズは酸素を通し難いため、角膜浮腫や角膜のキズなど可逆的な変化だけでなく、角膜内皮細胞が減ってしまうなど不可逆的な影響を角膜に及ぼす可能性があります
(松澤先生)

そして、「眼障害を減らすには、このような原因を排除すること」と先生。「品質の良い商品を流通させ、眼科医が処方に積極的に関与し、メディアなどを通して装用者への指導や啓発が行われることも、眼障害を減らす一つの方法だと思います」と話しました。

最後に、「すべてのカラーコンタクトレンズが悪いわけではなく、酸素透過性の高いレンズ、色素が表面に出ていないレンズも多数あります。少しでも多くの方に正しい情報を共有していただくことが目の健康を守るために大切ではないか」と、講演を終えました。

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