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話題の「シリコーンハイドロゲル」って何?他のコンタクトレンズ素材との違いを解説

2016.09.06

普段コンタクトレンズを利用する方であれば「シリコーンハイドロゲル」という最近のコンタクトレンズ素材について、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、具体的にどのような素材なのか、他の素材とどのような違いがあるのか、よく分からないという方も多いのではないでしょうか?ここでは、これまで用いられてきた素材との違いや特徴について解説します。

これまで主に使用されている素材「HEMA(ヘマ)」のメリット・デメリット

これまでソフトコンタクトレンズに広く使用されてきた素材として「HEMA(ヘマ:ヒドロキシエチルメタクリレート)」があげられます。HEMAは水分を含ませると軟らかくなる素材で、ハードコンタクトレンズに比べて快適な装用感が得られるのがメリットです。HEMAの場合、含水率を上げることで酸素透過性が高まり、装用感も快適になるため、これまで含水率を高める工夫が施されてきました。また、より酸素透過性を高めるためにレンズの厚さを薄くする工夫も行われてきています。

こうした技術面での工夫が行われた一方、HEMAの含水率を高くするほど水分が蒸発しやすくなるため、装用中に目が乾燥しやすくなるというデメリットが出てきました。また、含水率を上げて酸素透過性を高めても水の酸素透過性を超えることはできないという限界もあります。

「シリコーンハイドロゲル」素材がかなえること

HEMAが抱えてきた問題点を克服できる素材として注目を集めているのが、シリコーンハイドロゲル素材です。シリコーンハイドロゲルは低含水率でありながら、きわめて高い酸素透過性を実現する素材です。水よりも高い酸素透過性が確保できるため、従来の素材と比較して目の負担を軽減できるのが特徴です。高い酸素透過性を実現できたことで、これまでコンタクトレンズで問題となってきた角膜の角膜内皮細胞の減少などを軽減する効果が期待されています。

また、シリコーンハイドロゲル素材は含水率が低いため、レンズの装用中に目が乾燥しにくいのもメリットといえるでしょう。その一方で、シリコーンハイドロゲル素材にも課題があります。HEMAと比較して含水率が低く、堅さがある素材であるため、つけ心地を向上させる技術開発が行われています。

近年、シリコーンハイドロゲル素材の1dayタイプのレンズ、更につけ心地(※2)にもこだわったレンズが登場

最近ではシリコーンハイドロゲル素材を採用したレンズで、さらに装用感を高める研究や技術が進んできており、レンズが目に触れる部分の含水率を高める技術を採用した、より快適なレンズも登場しています。また、これまでシリコーンハイドロゲルのコンタクトレンズは2週間交換タイプが主流でしたが、最近では使い捨てができる1dayタイプが新たに販売されるようになり、ニーズに応じた選択の幅が広がりつつあります。

そんな1日使い捨てタイプのシリコーンハイドロゲル素材のレンズが、「デイリーズ トータルワン」です。レンズ表面の含水率が80%以上なのに対し、レンズコアは含水率33%とする世界初の「水分三層」という技術(※1)により、高い酸素透過性と快適なつけ心地(※2)を両立させています。

(※1)ウォーター グラディエント コンタクトレンズ
レンズコア・表面の含水率の測定方法は、レンズ全体の含水率の測定方法とは異なります。

(※2)装用感には個人差があります。

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